滑舌と舌足らずの違い

滑舌と舌足らずの違い

滑舌と舌足らずの違い

滑舌が悪いというとすぐに思いつくのが舌足らずです。日常的に、滑舌が悪い人には「あなたは舌足らずね」なんて言ってしまうこともあるかもしれません。厳密に言うと、滑舌が悪いことと舌足らずは完全に同じではありません。

 

今回は舌足らずについてご説明します。

 

舌足らずの直し方

(1) 舌足らずとは

舌足らずと滑舌が悪いことは同じことのように思えますが、少し違います。滑舌は、口の形や唇、舌などが滑らかに動き、きれいに発音できることを指します。舌足らずは、舌が回らなくて発音がうまくいっていないことだけを指します。

 

滑舌と言うと、母音と子音の発音がはっきりしていることですが、舌足らずの場合は、舌が上手に動かせていないため、子音の発音がはっきりしないことだけを言います。

 

舌足らずな人は、舌の使い方が疎かであったり、自分で舌の動きを意識していなかったりすることがあります。そうすると、何度聞き返されても、同じようなはっきりしない発音を繰り返すだけになってしまいますので、相手には伝わりません。

 

(2) 舌足らずの直し方

舌足らずの人は舌を使う子音の発音の練習をしましょう。さ行、た行、な行、ら行などが舌を使う子音です。他人から聞き返されるのはどの子音が多い時かを頭の中に浮かべ、自分がちゃんと発音できていない子音を選びます。な行の発音を聞き取ってもらえないことは少ないでしょうが、た行(だ行)やら行の時舌がうまく動かず、聞き取ってもらえないことが多いと思われます。

 

自分が発音できていない子音がわかったら、その子音の発音を特に意識してやってみます。舌回し運動などで筋肉を鍛えたら、「たてちつてとたと」や「られりるれろらろ」などの簡単な発音練習をして、正しい発音の時の舌の動きを刷り込みます。早口言葉が言えるようになると、練習も楽しくなるでしょう。

 

舌足らずは意識すれば直る

舌足らずの場合は言えていない発音が少ないため、相手が聞き取れた音とニュアンスで理解してくれて、滑舌を指摘されないこともあります。すると、舌足らずを直すタイミングを逃してしまいます。ですが、舌足らずは、舌の使い方次第ですので、意識して直すようにすれば直るものです。

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