滑舌矯正(改善)手術について
普段からよく喋って、舌や唇の筋肉も鍛えられているはずなのに滑舌が改善されない場合、舌の構造に問題がある可能性があります。
舌小帯短縮症という症状で、舌の裏にある舌小帯という筋が、舌の先端まで及んでいる状態です。この症状が起きていると、舌小帯によって舌の稼動域が狭くなるため、滑舌が悪くなってしまいます。
滑舌を手術で矯正する方法
(1)原因は舌の長さと舌小帯
舌小帯は、舌小帯そのものが長く先端まで伸びていることもありますが、多くの場合、舌が短い人によく現れる症状です。
まずは鏡で舌小帯の位置をチェックしてみましょう。
軽度の場合は、先端まで到達しておらず、舌を比較的自由に動かせます。この段階ではヲ行の発音が少し悪くなる程度で、日常生活に支障はありません。
中度の場合、舌を持ち上げると、舌小帯に引っ張られて、舌の先端が窪んでしまいます。
重度になると、舌を口の外に出すことすらもできません。舌小帯を鏡で確認するのも困難になります。
(2)滑舌を良くする手術の内容
重度や中度の舌小帯である場合、手術で舌小帯を切除する必要があります。
舌小帯伸展術と呼ばれる方法で、さほど大きい手術ではありません。
麻酔も部分麻酔で済ませることが多く、ほとんどの場合、手術の翌日には痛みが引いていきます。
(3)滑舌を良くする手術の費用
舌小帯伸展手術には、保険が適応されるため、比較的安い費用で受けることができるでしょう。入院の必要もなく、抜糸までに掛かる日数も7日程度です。
ただし、手術後にしばらく病院へ通って、リハビリを行なう必要があります。
言葉をうまく発音するためには、舌の動きを学ぶ必要があります。舌小帯を切っただけでは、滑舌をよくすることはできません。
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