幼児の滑舌トレーニング

幼児の滑舌トレーニングについて

滑舌の悪さは年齢とともに定着していきます。子供の頃に間違えた発音を覚えてしまい、大人になってから改善しようとすると、何倍もの努力と時間が必要です。

幼児の頃からしっかりとトレーニングを行い、間違った発音が定着しないように心がけましょう。

自宅で幼児の滑舌トレーニングを行なう場合、「なぜ滑舌を直さなければいけないのか」を説明するのではなく、「楽しんでトレーニングを行なえる環境や方法」を用意することが大切です。

滑舌の悪さは、自分ではなかなか気づけないものです。大人でも他人から指摘されたり、自分の声を録音してみて初めて気づきます。

よって、幼児に対して、どれだけ滑舌の悪さを説明しても、理解できません。

「風船を膨らませて肺活量や表情筋を鍛える」「絵本を一緒にゆっくり読み上げる」「ゲーム感覚で言いにくい言葉を練習する」など、遊びの延長のような楽しいトレーニングが必須となります。

ボイストレーニングや発声学校の中には、幼児向けのレッスンを行なっているところもあります。習い事の一環として、こういった教室に通わせるのも良いトレーニング方法です。

専門的な知識を持つ指導者が滑舌トレーニングを行なってくれるため、方言や親の喋り方の癖がうつることもなく、しっかりとした滑舌が身につきます。

一般的に幼児の滑舌が定着するのは、５～６歳だと言われています。

この年齢になると、子供たち同士の会話も活発になるため、滑舌の悪さを指摘されてコンプレックスになってしまう子も少なくありません。

コンプレックスを持った子供は口数が極端に少なくなります。

喋らなければ舌や口周りの筋肉が衰えてしまうため、滑舌はどんどん悪化していく一方になります。早めに気づいて、トレーニングで改善を促してあげましょう。