母音法による滑舌改善

母音法による滑舌改善について

悪い滑舌を改善していくための方法のひとつとして、母音法という方法があります。

母音は滑舌を上達させるために、とても重要なポイントです。

母音の発音を訓練することで、滑舌が飛躍的に向上することがあります。

今回は母音法による滑舌改善について、説明していきます。

母音法は演劇や朗読などで使われている発声方法です。

世界的にも有名な劇団四季が用いているトレーニング方法としても有名で、日常の滑舌改善にも活用できる練習方法となっています。

早口で喋っても、しっかりと言葉を伝えられる発声法で、特殊な道具も必要としないため、誰でも気軽に、すぐにでも取り組めるトレーニングです。

母音法による滑舌訓練は、子音を外して母音のみで発声を行なうというシンプルなものです。

母音とはローマ字で表記した時のa、i、u、e、oにあたる部分で、たとえばサ行であれば、sを外した状態を指します。

発声すべき言葉は特に決まっておらず、日常会話をそのままトレーニングに活用することが可能です。

例を挙げると、「おはようございます」という言葉であれば、母音だけを使って、「おあおーおあいあう」と発声するのが母音法による滑舌訓練となります。

母音法を使う際のポイントは腹式呼吸です。しかし他の発声練習とは違い、無理に意識しなくても、腹式呼吸になりやすいという特徴があります。

なお、しっかりと一音一音区切って発声することで、言葉を明確に言うことができます。

ただし、何もかも普段どおりに喋っているだけでは、滑舌改善の効果を得ることができません。

顔の筋肉を使って、口をあくびのように開きながら、母音だけを発声するよう心がけましょう。