滑舌の練習:い段
滑舌が悪い人の例で、い段がうまく発音できない人のためのトレーニングがあります。その場合は唇を横に引っ張り「い」の口の形ができるようになる必要があります。
今回はその練習方法をご説明します。
い段の練習方法
(1) い段がうまく言えない人の特徴
い段とは「いきしちにひみり」などの、五十音表で「い」の横に並んでいる音の段のことです。い段がうまく言えない人は、唇を横に引っ張り、口全体が横に開いている状態での発音ができていません。口を横に開いた時に舌が歯に挟まって息を吐き出す時の邪魔になっていたり、唇の引っ張り具合が弱いためはっきりした発音になっていなかったりなどが原因です。
い段が言えるようになるには唇を引っ張る表情筋を鍛え、口が横に開いた時の舌の位置を正しくする練習をします。
(2) い段のトレーニング
い段をうまく言えない人は、笑顔を作る練習をしましょう。写真を撮る時に「1+1は?」「2」というように、い段を言う時は笑顔に最も近い口の形になります。笑った時のように「いー」と唇を横に引っ張って声に出してみましょう。
「いー」と口を開けている時に、舌の位置も確認します。舌の端が奥歯に挟まっていたりすると、きれいな「い」の発音になっていない可能性があります。舌が挟まっていると、「いー」と言っている時は気にならなくても、「き」や「ち」などのい段に子音を足した音を発した時に正しい発音ができなくなります。
い段は表情筋と舌の位置が大事
い段は口を横に開くため、かなり閉じた状態に近い口の形になります。舌が正しい位置に置かれていないと、口がちょうどいい具合に開かなかったり、息の通り道の邪魔になったり、きれいな発音をする妨げになります。唇を横に強く引っ張ることも大切です。はっきりとい段の発音を聞き取ってもらうには、できるだけ表情筋を使って唇を横に引っ張らなくてはなりません。
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