変声期の滑舌について
男性は二次成長の際に声変わりを迎えます。そして、声変わりは滑舌と密接に関係しています。
これまで発していた声との違いから、変声期には滑舌が悪くなることがあるのです。
変声期に悪くなった滑舌を改善するには、どうすればよいのでしょうか?
今回は変声期と滑舌について、説明していきます。
変声期と滑舌について
(1)変声期の時期と期間
変声期は男性にも女性にも現れる第二次性徴です。特に男性は変化が大きく、変声期に入ると滑舌が悪くなってしまう人もいます。
10歳から14歳くらいの年齢で始まり、半年から1年程度の期間を経て、声が安定し始めます。
ただし、個人差が激しいため、完全に安定するのに3年から4年ほど掛かる人もいます。
(2)変声期に滑舌が悪くなる原因
変声期は初期、中期、後期の3段階に分かれており、もっとも滑舌が悪くなりやすいのは中期です。
声帯の急激な発育、声帯粘膜の充血、粘液の分泌増加などの理由によって、声がかすれてしまうため、変声期中期には聞き取りにくい発音になってしまいがちです。
音域も狭くなるため、歌を上手く歌えなくなるケースも多く見られます。
ただし、これらは全て喉の不調による滑舌悪化ですから、舌の動きが悪くなるといった兆候は見られません。
(3)変声期の滑舌改善
変声期によって滑舌が悪くなっているのであれば、変声期が終わると同時に、滑舌は自然と改善されます。
どうしても気になるのであれば、口を大きく開けて、声がこもらないように喋るよう心がけましょう。舌を正しく使い、早口にならないよう一音ずつ発音するのも効果的です。
カラオケなどで歌ったり、大きな声を出すことに支障はありません。喉に違和感を感じない程度の音階で歌うのであれば、喉にダメージが蓄積されることもないと言われています。
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