滑舌とリラックスについて
滑舌をよくするための方法として、リラックスが取り上げられることがあります。
これは医学的にも根拠のある方法です。リラックスすることで、滑舌が劇的に改善されることがあります。
そこで、今回は滑舌とリラックスについて、説明していきます。
滑舌とリラックス
(1)緊張すると滑舌が悪くなる理由
人前で話す時に緊張するというのは、多かれ少なかれ、誰もが経験していることです。
そして、体が緊張すると舌や口も緊張してしまいます。普段は滑舌が悪くない人でも、人前で話す時や、失敗できない大舞台で喋る時に舌が回らなくなるのは、緊張によって口や舌の筋肉が強張っているためです。
では、どうして緊張すると滑舌が悪くなってしまうのでしょうか?
これには交感神経と副交感神経という器官が関わっています。
(2)交感神経と副交感神経
交感神経はストレスを感じた時に働く神経です。手汗の分泌量が高まったり、息苦しく感じるのも交感神経の働きによるものとされています。
では、副交感神経はどういった働きをするのでしょうか?
副交感神経はストレスの逆、つまり、リラックスしている時に働く器官です。
副交感神経が働いている時の体は、呼吸が穏やかになり、唾液の分泌量もアップするため、舌を動かしやすくなります。
すなわち、リラックスすることで滑舌をよくすることができるのです。
(3)リラックスするための滑舌トレーニング
まず、無理にリラックスしようとするのはやめましょう。緊張する場面で、緊張しないように意識しても、余計に緊張が高まってしまうだけです。
そういった「緊張する場面」になる前に、じゅうぶんな睡眠や舌の運動といった準備をしておくことが大切です。
特に、睡眠不足になると交感神経が活発になり、リラックスしにくくなるだけでなく、口の中が乾きやすくなり、滑舌が悪くなります。
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