滑舌と前歯

滑舌と前歯について

滑舌が悪い原因のひとつとして、歯並びがよく取り上げられています。

その中でも前歯の形は滑舌に大きな影響を与える部位です。

今回は前歯と滑舌について、説明していきます。

出っ歯や受け口など、歯並びが悪いと滑舌が悪くなるとよく言われています。これは本当なのでしょうか？

たしかに、歯並びの悪さは滑舌に悪影響を与えます。しかし歯並びを矯正したからといって、必ずしも滑舌が改善されるということには繋がりません。

それどころか、歯並びを矯正することで滑舌が悪くなってしまうこともあるのです。

歯並びは舌癖に大きな影響を与えています。舌癖とは、無意識のうちに舌を置いているポジションのことです。物を食べたり、喋ったりしていない時に、あなたの舌はどの位置にありますか？

前歯に触れている、口が開いているといった場合、それは正しい舌の位置ではないため、滑舌が悪くなる原因になってしまいます。

歯並びを矯正するということは、これまで正しかった舌癖が改悪される可能性もあるということを覚えておきましょう。

前歯の形を矯正することで滑舌が悪くなることもありますが、多くの場合は改善されることのほうが多いようです。

特に、歯並びの悪さが原因で、正しい舌癖の位置に舌を置こうとすると、舌が歯に当たって傷付いてしまったり、かみ合わせの悪さから口が開きがちになってしまう人は、歯並びを矯正することで、滑舌改善を行なうことができます。

ただし、歯並び矯正だけで滑舌が良くなるわけでもありません。矯正完了後に、舌癖を改める必要があります。

正しい舌癖の位置は上顎のカーブを描いている部分です。前歯に舌が触れないのがポイントとなります。