滑舌と親知らず

滑舌と親知らず

滑舌と親知らずについて

親知らずは奥歯よりもさらに奥に生える歯のことです。一般的な歯の生え変わりとは違い、10代後半から20代前半ごろに生えてくるといわれています。

 

上下左右、計4本の親知らずが生えるとされていますが、全ての人が4本とも生えるわけではなく、約25パーセントの確率でまったく親知らずが生えない人もいます。

 

歯並びが悪くなる原因とも言われ、抜歯することを勧められる親知らずですが、滑舌にはどういった影響を与えているのでしょうか?
今回は、滑舌と親知らずについて説明していきます。

 

滑舌と親知らず

(1)親知らずが滑舌に与える影響

親知らずは歯並びを悪くすると言われています。実際に親知らずが他の歯と同じような形で生えてくることは少なく、噛み合わせが悪くなったり、他の歯を圧迫してしまい、歯並びが全体的に悪くなってしまうことも多々あります。

 

歯並びが悪くなると、歯の隙間から息が漏れてしまったり、舌が歯にあたって傷付くのを避けるために無意識のうちに舌を庇った喋り方をしてしまうことで、滑舌が悪くなってしまうことがあります。

 

(2)親知らずの抜歯と滑舌

親知らずは多くの歯科で抜くことを勧められます。このとき、虫歯になる・歯並びが悪くなるなどの理由がよく取り上げられますが、滑舌の面においても、なるべく早く抜歯したほうがよいといえるでしょう。

 

親知らずを放置し続けると、親知らずが生えている状態に慣れてしまい、舌の動きが自然と矯正されていきます。

 

この状態で親知らずの抜歯を行なうと、口の中の環境が急激に変化するため、舌の動きがおぼつかなくなり、抜歯後に滑舌が悪くなってしまうこともあるのです。

 

(3)抜歯後の滑舌改善

親知らずの抜歯後に滑舌が悪くなってしまった場合は、早口言葉などで滑舌改善のトレーニングを行ないましょう。

 

抜歯は急激な変化です。発音を行なう際の舌は、親知らずが生えていた時と同じ動きをしてしまいます。これが抜歯後に滑舌が悪くなる原因です。

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