滑舌とストレスについて
疲れやストレスによって、滑舌が悪くなってしまうことがあります。
これは肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労によっても引き起こされる症状です。
今回は、滑舌とストレスについて、説明していきます。
滑舌とストレス
(1)ストレスと滑舌の関係
ストレスが溜まると滑舌が悪くなる原因は、おもに自律神経の乱れによるものです。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、ストレスが溜まると交感神経が活発になります。
交感神経が活発になると、体は緊張状態になってしまい、唾液の分泌が抑制されてしまうのです。加えて、緊張から舌の動きも悪くなります。
唾液の分泌が少ないと、口の中がねばついてしまい、喋りにくくなってしまいます。
(2)不眠やうつ病による滑舌の悪化
ストレスを感じ続けることで、不眠やうつ病などの症状を抱えている人も、滑舌が悪くなります。
これは自律神経の影響だけでなく、服用している精神安定剤や睡眠薬によって、口が渇いてしまうためです。
また、対人関係で悩んでいる人は、人と話す際に緊張状態に陥ってしまい、ろれつが回らない=滑舌が悪くなることもあります。
(3)ストレスによる滑舌悪化を改善するためには
まずはストレスを解消することが大切です。
ストレスの元となっている問題を解決することが一番ですが、それが困難である場合は、一日に15分程度のウォーキングを行ないましょう。
体を動かすことは予想以上のストレス解消効果を発揮してくれます。
舌の先を上の前歯の裏側につける「舌上げ」も効果的です。この状態で唾を飲むことで、しゃべりやすくなります。
腹式呼吸も副交感神経を活発にして、体をリラックス状態にしてくれるため、滑舌改善とストレス解消に役立ちます。
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