滑舌とバセドウ病について
バセドウ病は甲状腺の病気です。今まではあまり知られていない病気でしたが、声優の宮村優子さんや歌手の絢香さんが患っていたことで、声と関わりが深い病気ではないかと注目を集めています。
実際にバセドウ病は滑舌と関係しているのでしょうか?
今回はバセドウ病について、説明していきます。
バセドウ病と滑舌
(1)バセドウ病とは
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。男性よりも女性のほうが罹りやすい病気とされており、男女比は1:4ほどだと言われています。
バセドウ病に罹ると、全身の倦怠感や微熱、食欲低下などの症状が起こります。
もっとも特徴的な症状は、眼球突出とされており、目つきが悪くなる・目が落ち窪んで見えるといった外見的特徴が現れます。
(2)バセドウ病を放置するとどうなるか
バセドウ病は、基本的に治療を受けても完治することはないと言われています。ただし、だからといって治療を受けなくても良いという病気ではありません。
バセドウ病を放置すると精神や心臓に大きな負担が掛かります。
完全に治癒することは難しい病気ですが、病院から処方される抗甲状腺薬の服用を行なうことで、症状は改善されていきますので、放置しないよう心がけておきましょう。
(3)バセドウ病と滑舌の関係
バセドウ病になると滑舌が悪くなることがあります。
しかし、バセドウ病に罹った全ての人の滑舌が悪くなるというわけではありません。
声帯そのものがバセドウ病によって、損傷するということはないからです。
滑舌が悪くなるとされる理由としては、首筋の腫れによって声が出しにくくなる・新陳代謝が乱れて息切れしやすくなる・びまん性甲状腺腫によって高音が出なくなる・かすれ声になるなどが考えられます。
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